みなとみらいの電飾さん。

国語科に関することを書いています。詩も投稿しています。ほとんど備忘録ブログです。

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

【詩】ハンカチを投げつける神様

赦せないから 赦さないでいたのだ 簡単に赦してたまるものか 赦したら 悔し涙を詰め合わせたあの毎日に顔向けできない ドクダミの香りをわざと嗅いでいるように 欠けた印鑑に八つ当たりしているように 赦さないでいたのに 神様がハンカチを投げつけてきて 赦…

【詩】はっし

今日 祖母が旅立って 今日 雨が降っていて そう 祖母は いつも 僕が小さい頃の 雨のある日を 祖母は 何度も 思い出して うれしそうに 話していた アスファルトに水 踏切の黄色と赤 急に雨が降ってきたら はっしはっし! と 僕は 言って走り出したのだそうだ …

【詩】霧雨の街

この 痩せた小柄な風貌だろうか この 弱そうな第一印象だろうか 理不尽な人たちがよってたかって 自分を軽く見る理由は 軽く見られる ことを 極度に嫌う ことを 前面に 押し出すと 我慢が 足りない プライドが 高い と言われ思われ いや 思われそうで という…