みなとみらいの電飾さん。

国語科に関することを書いています。詩も投稿しています。ほとんど備忘録ブログです。

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

【詩】紙パックのオレンジジュース

「何もできない」 じゃなくて できることをしよう というか 私にできることをやる以外に 最初から道はない 「気持ちがわからない」 じゃなくて わかろうとしないようにしよう というか わからないなあ と大きくかまえていよう テーブルには飲みかけの 紙パッ…

【詩】大切な不安

大切なあの人と出逢ってから もう ずっと 不安だ 液晶に映し出される事件を見るたびに もう ずっと 不安だ もしあの人が同じような事件に巻き込まれたら どうしよう 不安だ 大切なあの人に出逢う前の自分が持っていた うんざりするほどの能天気さを もう ず…

【詩】逆走

下りエスカレーターを上るために ぼくは万全の準備をしてきた 下りエスカレーターを上るために 靴紐を結び直してきたし 髪もセットしてきた 下北沢で買ったネイビーのコートに合わせて時計も選んできたし ハンドクリームも塗ってきた そこに先客さえいなけれ…

【詩】風が哭いている

風が哭いている 哭いている 夜を突き抜けて 風に顔がついている こちらを睨んでいる なぜあんなことを言ったのか なぜあんなことをしたのか 恥ずかしくないのか おとなげないじゃないか 風がこちらを睨んで責めてくる 風が哭き止んでくれるのを いまかいまか…

私の紹介したい歌詞

月刊国語教育研究2022.12(608号)pp.22-27 「感性・情緒を育む」科目横断学習-「ことばが生まれる場」で育てる感性と言葉(梶川誠) 最近気になっている「国語科授業で歌詞を扱う意義」というテーマを深めるのにぴったりな高校の実践報告を見つけた。タイミン…

『漢字が日本語になるまで』

ちくまQブックスが近所の書店に並んでいたので買ってきたのがひと月前。 『漢字が日本語になるまで』は、故事成語の教材研究時に出会った円満字二郎さんの著なのです。 これが何回読んでも面白い! 教材研究にも使えるなあ、、と軽い気持ちで買ったんだけど…

あなたと聴いたラヴェル

マカロニえんぴつのライブに行ってきた。 ネクストブレイク!と言われていたコロナ前のCDJで観て以来だから久しぶりだね。 マカロニえんぴつの歌詞けっこう好き。 綿毛が風に舞うジャケットの写真ありきで作り始めたという「たましいの居場所」、生で聴くと1…

創作学習の意義の一つとして…

月刊国語教育研究2022.11(607号) p75 読むことと書くことをつないで-創作文『月の起源』 を読んだ。 大西敦史先生の書くことの実践報告群、とても好きで、読むとこちらまで楽しくなる。生徒になりたい。それくらい、熱があって、生徒に書くことを楽しんでほ…

国会図書館のデジタルコレクションのリニューアル

国会図書館のデジタルコレクションがリニューアルされていた! https://www.ndl.go.jp/ https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2022/__icsFiles/afieldfile/2022/12/21/pr221221_01_1.pdf 月刊国語教育研究に付箋紙を貼りながら読むの楽しい 大学にいるときはすぐ…

「一部の学習者に引っ張られる授業」の回避

石原雅子(2022)を読んだ。 書き換え学習の機能の一つとして、青木幹勇1986を引き合いに出しながら、 一部の学習者に引っ張られる授業や、発問依存の授業の回避 という機能が提示されている。 自分は他教科を教えたことがないからイメージに過ぎないけど、国…