月刊国語教育研究2022.11(607号)
p75
読むことと書くことをつないで-創作文『月の起源』
を読んだ。
大西敦史先生の書くことの実践報告群、とても好きで、読むとこちらまで楽しくなる。生徒になりたい。それくらい、熱があって、生徒に書くことを楽しんでほしい、先生自身も、書かれた作品を読むことが楽しみなんだろうなあというのが伝わってくるから。
生徒の書くことの苦手意識を少しでも少なくするために、生徒の状況に合わせて、書くことの場やテーマを工夫していきたい。
創作学習には苦手意識を軽減できる力があるというのが大西先生の考えなのだな。裏を返せば、授業者にある種のポリシーがないと、活動あって学びなしになりやすい、ということ。苦手意識を軽減するのはたしかでも、じゃあ何を学んでるの?という問いにぶちあたる。つまり、この議論には、学びは何かの側面と、大西先生のように、授業デザインにどう資するかの側面があって、ないまぜにしてはいかん。
なぜ、創作をするのか。大西先生には大西先生の考えがあり、この短い実践報告からも滲み出てるから好きなんだよなあ。