月刊国語教育研究2022.12(608号)pp.22-27
「感性・情緒を育む」科目横断学習-「ことばが生まれる場」で育てる感性と言葉(梶川誠)
最近気になっている「国語科授業で歌詞を扱う意義」というテーマを深めるのにぴったりな高校の実践報告を見つけた。タイミングよく出会えた。偶然も極まれば必然となるのだ。
この実践に惹かれたのは、歌詞を詩教材のように用いて学級全体で解釈するのではなく、「私の紹介したい歌詞」という、プレゼンの材料として個々が選んだ曲を用いているところだ。
ビブリオバトルの導入段階として曲の歌詞紹介を設定したところ、実践報告としては歌詞の鑑賞文を分析しているところが新しい。
紹介したい歌詞があるからこそ選ばれた曲。その紹介したいという思いが、鑑賞文の質の向上につながっている。